2016年11月14日
親の葬儀を出すのは子の務めである
よく親が自分の葬儀のために入っていた互助会の掛け金を子どもが解約してしまうというケースがあります。親としては他人はもちろん、子どもには迷惑や心配をかけたくないと考えたからこそ、自分で互助会に入り掛け金を払っているわけです。それを遊ぶ金ほしさに、借金に困ってなどという理由で子どもが解約してしまうことが増えています。親の葬儀をあげることは人の道のもっとも基本的なことです。人の道を踏み外すばかりか、将来の親のお葬式さえも妨害してしまうような行為は避けなければなりません。
もし、お金がなくお葬式をできないとなれば、周囲から見れば解約により困惑している親よりも、残された子どものほうが気の毒ということです。初めて死者を埋葬した瞬間にサルがヒトになったともいわれ、葬儀は人間の存在基盤と呼ぶべき文化です。ある意味では結婚式よりも重要な儀式になります。